ABOUT US
わたしたちの原点
ー父が守り抜いた50年の誇り
栃木県鹿沼市、日光連山の麓。
きれいな清流が流れるこの場所は「前日光エリア」とも呼ばれ、空にはトンビが舞う、自然豊かな山あいの土地です。
最寄りの駅から山を3つ越えた先に、私たちのハウスは見えてきます。
私たちの苗字「合谷木(ごうやぎ)」は、全国に80名ほどしかいない、とても珍しい名前。私たちはこの場所で代々、土と共に生き、農家を営んできました。


祖父の代までは栃木名産のイチゴを作っていましたが、父の代でハウストマトへと舵を切り、それから50年。
父は近隣の農家さんと助け合い、基礎のコンクリートを打つところから自分たちの手でハウスを作り上げました。
鉄骨を組み、動力を引き……まさにゼロから、自分たちの力のすべてをトマト栽培に注ぎ込んできました。
私たちが受け継ぐまでの数十年の月日。
実は、何度も「もう限界かもしれない」という瞬間がありました。
激しい雪害でハウスが崩落し、収穫を心待ちにしていたトマトたちが雪に埋もれて枯れていく姿。害虫の被害拡大が止まらず、苦渋の決断でハウス全棟を閉鎖し、ローンを抱えたまま年収が半減した数年間。
誰のせいにもできず、ただじっと嵐が過ぎ去るのを耐えるしかない。
そんな苦しい日々の中でも父がトマト作りを諦めなかったのは、毎年、去年よりも「おいしい!」と言ってもらえる喜びと、「農業を担う者としての誇り」が、父の心の真ん中にずっとあったからだと感じています。

RESTART
わたしたちの再出発
ー「農家の婿」夫が繋ぐ新しい歴史
RESTART
わたしたちの再出発
ー「農家の婿」夫が繋ぐ新しい歴史
そんなトマト農家の一人娘として、父の深い愛情を一身に受けて育った私でしたが、かつては農業を継ぐつもりはなく、大学進学を機に実家を離れ、気づけば10年の月日が流れていました。
転機は、今の夫との出会いでした。
最初は交際を反対されていた時期もありましたが、彼は持ち前の誠実さでコツコツと私の両親との信頼を築いてくれました。
そして、いつしか、彼の中に「トマト農家を継ぐ」という新しい覚悟が芽生えたのです。
農業の経験は全くなかった彼ですが、当時の上司から「学ぶなら師匠(先代)がいるうちだぞ」と温かく背中を押してもらったことも大きな力になりました。
こうして、私はUターン、夫はIターン。
不器用で真面目な夫は、師匠である父の背中を追いかけながら、農家の婿として少しずつ成長していく……誰もが、そんな穏やかな承継の日々を疑っていませんでした。

けれど、
農業のサイクルがようやく分かってきた見習い2年目の夏。
師匠である父が、突然「脳梗塞」で倒れてしまったのです。一時は会話ができるまでに回復したものの、今度は脳出血。首から下が不随となり、懸命な闘病の末、父は旅立っていきました。
職人気質で、すべてを「経験と勘」でやってきた父。
引き継がれたノウハウはほとんどなく、私と母は真っ暗なトンネルの中にいるような不安な毎日を過ごしました。もっと色々教えてもらえると思っていた夫にとっても、それは想像を絶するような試練だったはずです。
それでも、彼は逃げませんでした。悲しみに沈む暇もないほど、もくもくとハウスへ向かい、ただひたすらに土と、トマトと向き合う毎日。
そんな中、途方に暮れる私たちを助けてくれたのは、父と一緒に歩んできた先輩農家さんやトマトを待っていて下さる地域の方々でした。
「独りじゃない」
そんな皆さんの優しさが、今の私たちの力になっています。


FUTURE
これからのわたしたち
ー宝石のような一粒に、幸せを込めて
先代から受け継いだこの農業を、大切に守りながら。これからは私たちなりの「新しい形」に変えて、もっともっとたくさんの方へ届けていきたい。
「食」や「自然」を守るほんの小さな一助として、私たちの手で、この場所から新しい農業を紡いでいきたいと思っています。
大きなことはできないけれど、今日も、明日も、コツコツとハウスに立ち続ける。そんな飾らない毎日を積み重ねる先に、皆さんの笑顔があると信じています。


今、私たちのハウスでは、太陽の光もたっぷり浴びた元気いっぱいの大玉・中玉トマトや、まるで宝石のようにキラキラした色とりどりのミニトマトたちが育っています。
こだわっているのは、
なんといっても「樹上完熟」と「鮮度」。
一般的なトマトは流通の関係で青いうちに収穫されますが、私たちは真っ赤に熟すギリギリまで樹にならせておきます。葉っぱから光合成された養分が、実にギュギュッと集まるので、うま味の濃さが全然違うんです。
「今、この瞬間が一番おいしい!」
そう確信したタイミングで収穫し、その日のうちに丁寧に袋詰めをして、最高の鮮度でお届けします。食べた瞬間の「おいしい!」はもちろん、手に取った時に「ふふっ」と幸せを感じてもらえるような、そんなトマトでありたい。
そして、生で食べることも多い食材だから、より安心して食べて頂けるように、できるだけ自然の力を活かした土づくりも大切にしています。
農業体験やマルシェを通じて皆さんとつながれる時間は、私たちにとって何よりの宝物です。
大切なトマト、自然豊かな地域、守り抜いてくれた先代たち。
そして何より、私たちのトマトを待っていてくださる皆さま。
すべてへの感謝を胸に。
夫を筆頭に私たちは今日も、ハウスに立ち続けます。



あなたの毎日に、もっと寄り添い
「おいしい」が届きますように。







